小さなヒントたち

頑張りすぎて疲れた…個人事業主や少人数の会社に必要な『身の丈戦略』とは

頑張りすぎて疲れた…個人事業主や少人数の会社に必要な『身の丈戦略』とは

頑張りすぎて疲れてしまう事業主の方へ。
自分に鞭を打って無理を続ける必要はありません。
自分という「組織」を見極めることで無理なく一歩ずつ事業を成長させる考え方をご紹介します。

今日も、結局やりたかったことの半分も終わらなかった……

あの人はあんなに軽やかに成果を出しているのに、私はどうしてうまくいかないんだろう

個人や少人数のチームで事業を成長させようとすると、どうしても「思うように進まない」「もっとスピードを上げたいのに」という悩みがつきまといますよね。

実は、この記事を書いている私自身も、今まさにもがいている真っ最中です。

開業してまだ1年足らず。
動かせる資金も限られています。

加えて、私には1歳と4歳の子どもがいます。
限られた時間、突発的なスケジュール変更……。

「もっとやりたいのに、身動きが取れない」という現実に、日々翻弄されています。

今回は、そんな私が、ある言葉に出会って「頑張り方」を変えることができたお話をさせてください。

「頑張りすぎて辛いのに、止まるのが怖い」

そう感じる頑張り屋さんが、客観的に事業を一歩ずつ成長させていくための考え方をお伝えします。

「頑張りすぎないで」という言葉の意味

私は幼少期から、努力を怠らない真面目な気質でした。
そのせいか、昔から「頑張りすぎだよ」「もっと楽に構えて」という助言をたくさん受けてきました。

でも、そのたびにこう思っていたんです。

「頑張らないって、具体的に何をどうすればいいの?」
「私が楽をした分、そのリカバリーは誰がしてくれるの?」

「具体的な方法」が見えないことへの戸惑い

私にとって「頑張りすぎない」という言葉は、ずっと理解できない不可思議なものでした。

何故か?
それは、「頑張らない」という言葉が具体性に欠けていると感じていたからです。

目の前の「やらねば」と思っていることを、
どのように具体的に処理していけばいいのかが描けなかったのです。

だから、言われた直後は「頑張る」ことを手放そうと意識してみても、
時間が経てばいつも通り、「頑張らなければ」という思考に戻っていました。

「余白」がないことで追い込まれる日常

そんな私も、無理を重ねることの危うさを歳を重ねるごとに痛感しています。

つい先日も、気づけば頑張りすぎていた時期がありました。

精神的に追い込まれ、心が不安定になり、ちょっとしたことで感情の波が大きくなってしまう。
子どもたちへの接し方にも余裕がなくなっていました。

ある日、「布団のシーツがうまくかけられない」。
ただそれだけのことで、「あぁ~、もう!無理……!!」とすべてに絶望して投げ出したくなるほど、私の中の「余白」は消えていたのです。

「頑張る」ことは、私にとって息を吸って吐くのと同じくらい当たり前のこと。
でも同時に、それは自分を追い詰める「凶器」にもなっていました。

なぜ、私たちはタスクを詰めすぎてしまうのか

余白がなくなってしまう一番の原因は、タスクの詰めすぎです。

「事業を成長させたい」。
「もっとスピード感を出したい」。

真面目で頑張り屋であればあるほど、あれもこれもと、やるべきこと・やりたいことが増えていきませんか?

「全体が見える」からこそ陥る、理想と現実のギャップ

タスクの詰めすぎは、物事を俯瞰して見たり、全体像を把握したりするのが得意な人ほど、陥りやすいことでもあります。

  • 「あれもやらなきゃ」
  • 「これも面白そうだな」
  • 「こんなことに挑戦したらどうなるだろう?」

他の人よりも広く、多くの情報を取得することができるので、その分、余計にいろいろなものが見えてしまいます。

そうすると、目の前のことを考えながら、その先のことにも思考を巡らせる。
あちらに可能性が見えると、その可能性を試してみたくなる。

頭の中は常にパンパンです。

焦りが生む「持続不可能」なスケジュール

けれど、体はひとつしかありません。

子どもとの時間は最優先だし、家事も家族の用事も待ってはくれません。
もちろん、自分のための睡眠や食事も必要です。

「あれもしたい、これもしたい、でも時間がない……」
そう焦る気持ちが、さらに無理なタスクを詰め込ませる。

これが、プツンと心の糸が切れる原因でした。
結局、自分に鞭を打つだけの「持続不可能」なものだったのです。

経営学が教えてくれた『身の丈戦略』

そんな私の思考を転換させたのが、お世話になっている方がくれた一つの助言です。

「戦略は組織に従う」をセルフマネジメントに活かす

『戦略は組織に従う』

これは経営学者のイゴール・アンゾフが唱えた言葉です。
「組織は戦略に従う(目標のために組織を作る)」という考え方と対比されるもので、「今の組織の能力や文化(人・スキル・風土)に合わせて戦略を立てるべきだ」という視点です。

この話は、組織のことだけでなく、セルフマネジメントでも活かせるのです。

今の私の体力、資金、使える時間、家庭環境。
私を取り巻くこれらすべての要因を「一つの組織」だと捉えてみた時、

今の「戦略(計画)」は、今の「組織(私の現状)」に見合ったものになっているだろうか?

自分という「組織」の限界を見極める勇気

この問いをもらった時、ものすごく腑に落ちたんです。

今まで「頑張りすぎだよ」という抽象的なアドバイスに、どう応えればいいか30年以上分からずにいました。
けれど、自分自身をひとつの組織だと見ることで、「今の私」を客観的に見ることが出来ました。

自分という「組織」の限界を見極め、実現可能な戦略に落とし込む。
そうすることで、心や体に鞭を打って進む無理なやり方を卒業し、持続可能な戦略を立てられるようになれるのだと。

これからの私たちが目指すべき「持続可能な成長」とは

『戦略は組織に従う』。

この言葉に出会ったからといって、明日から劇的にすべてが改善するわけではないかもしれません。
でも、私の中では「持続可能なやり方」を見つけるための大きな一歩になりました。

この気づきは、個人や少人数で頑張っている事業主や企業の方にとっても、きっと役立つものだと思っています。

瞬間的な加速よりも、積み重ねる強さを

周りを見渡せば、ものすごいスピードで走り抜け、キラキラと成果を出し続ける人ばかりが目に付くかもしれません。
焦る気持ちも痛いほどわかります。

けれど、瞬間的に加速できても、途中で止まってしまっては意味がない。

私は、一歩一歩を積み重ねながら成長し続けていきたい。
そして、クライアントさんにも同じように「自分らしい形」で事業を続けていけるよう、これからも伴走していきたいと思っています。

「やりたいことはあるけれど、どうしても空回りしてしまう」
「今の自分のキャパシティに合った、等身大の戦略を考えたい」

そんな悩みをお持ちの方は、ぜひ一度お話しを聞かせてください。
あなたの「組織(現状)」に寄り添った、無理のない、でも本質的な戦略を一緒に見つけていきましょう。

進む一歩を、見たくなる。

進む一歩を、見たくなる。 イメージ

変わりたいけど変われない。何から始めたらいいのか分からない。
そんな「今」の悩みや課題を解決するための小さな一歩を一緒に見つけましょう。

この記事を書いた人
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おおとう なつみ

個人や少人数で営む小さなお店や中小企業のためのブランディングとマーケティング、それらに関わるデザイン支援をしています。目の前の小さな幸せのために人と人がつながることを大切にしながら「今」できる一歩をあきらめず、学級委員長のようにまっすぐ進む強い意志が特徴です。
広島県福山市在住、元気な恐竜2児の母。食べるの大好き!アイスとチョコパイとココアが心の支え。